外壁・屋根塗料の種類と選び方

2024/5/28

こんにちは

今回からは弊社のYouTubeチャンネルと連動した内容をお送り致します。

外壁や屋根の塗装で使われる塗料は、大きく分けて4種類あります。

どの塗料を選ぶかは、そのとき1回の工事のことだけでなく、長期的な視点で考えてみることをおすすめします。

塗料は主成分である樹脂の種類によって
ウレタン・シリコン・フッ素・無機塗料の、4種に分類できます。

ウレタンから無機へ近づいていくほど耐久性が高くなり、費用は高額になっていきます。
選び方の簡単な基準は、塗り替えの周期を10年弱の短い周期にするか、15年程の長い周期にするかです。

10年弱にするなら、「耐用年数は短くても、値段の安い塗料」を。
15年程度にするなら、「耐用年数が長くて、値段が高い塗料」を選ぶことになります。

ここで考えておきたいのは、建物を良い状態に保って住み続けていくには、
塗装を定期的に繰り返す必要があるということです。

例えば、60年で家を手放すと仮定します。

8年サイクルなら塗装回数は、
8年・16年・24年・32年・40年・48年の合計6回。 
1回100万円×6回、トータル600万円です。

15年サイクルなら塗装回数は、
15年・30年・45年の合計3回。 
1回130万円×3回、トータル390万円になります。

1回の塗り替えコストだけをみれば、「できるだけ安く済ませよう」という選択もあるでしょう。
けれど、何回も塗装することになり、結果的にコストが多くかかる場合もあるのです。

 2. シリコン塗料・・・耐用年数10〜12年
  住宅塗り替えでの使用率ナンバーワン。
  耐水性・防汚性・耐候性があり、耐久性にも優れている。
  価格はウレタン塗料よりも高いが耐用年数が長く、トータルでの工事費は安く済むため、現在外壁塗装で主流となっている。

3. フッ素系塗料・・・耐用年数15〜20年
  塗膜の寿命が非常に長く、耐久性は20年とも言われる。
  耐熱性・耐寒性・低摩擦性・不燃性など数多く機能も備える。その分価格は高い。

4. 無機塗料・・・耐用年数20年以上
  人工的に作られた樹脂が主成分の有機塗料とは異なり、半永久的な物質「無機物」を原料とするため
  耐候性が非常に高く、塗膜が燃えにくいという特徴がある。価格は高く、高級塗料と言える。

コストや塗料の性質がわかっても、どれにすべきか悩む方はいらっしゃるでしょう。
わたしは一般のお家の塗り替えには、シリコン塗料をおすすめします。
そこまで高い費用をかけずに10年程度保てるのは、よい選択と言えるのではないでしょうか。

最近では、機能性に優れた次世代型塗料も登場してきているので、
家の悩みを解決してくれるという視点で塗料を選ぶこともできます。

例えば、「3階建てで夏場の暑さが悩み」であれば、遮熱性の高い塗料を。
「外壁に汚れがつきやすいのが悩み」であれば、防カビ塗料といった選び方が可能です。

ただし、新しい塗料の施工実績がない業者もいるので、依頼時にはきちんとした知識や実績があるかを確認しましょう。

塗り替え時には長期的な視点を持ち、
「トータルでどれくらいの費用が必要か?」
「いつ頃塗り替え時期がくるか?」等を総合的に考えてみましょう。

あなたのライフスタイルに合った塗料が見つかるはずです。