塗装と季節や天気との関係

2023/3/30

前回、梅雨時期や雨の日でも塗装工事は進められるというお話をしました。

雨でも工事ができるなら、「塗装は季節や天気に関係なくできるの?」と思いますよね。

答えをいうと、「オールシーズンOK!」です。

それぞれの季節によって気候が異なるのでメリット・デメリットはあるものの、工事はできます。
今回は、塗装と季節や天気の関係をまとめます。


問題は季節や天気より「気温と湿度」

塗装工事を進めるうえで一番の問題となるのは、季節や天気ではありません。「気温5℃以上、湿度85%以下」という条件です。これは、各塗料メーカーが示している基準で、職人の間では塗装のルールとして知られています。この条件から外れると塗料がうまく乾かなかったり、塗膜の状態が悪くなってしまったりするので、塗料を使う作業は避けなければいけません。

日本では、梅雨時期や積雪する地域・時期などをのぞいてほとんどの日が「気温5℃以上、湿度85%以下」の条件を満たします。さらに現場では、常に天気予報や周囲の様子を注視しながらできる作業、できない作業を見極めてスケジュールをコントロールします。現場の管理は職人の腕の見せ所でもあるでしょう。こうした理由から工事はオールシーズンOKなのです。


季節ごとのメリット・デメリット

それでは、季節ごとのポイントをご紹介します。

【春 3~5月あたり】

メリット

・比較的気候がよく、空気が乾燥している。塗料の乾きもよいので、工事はしやすい。

デメリット

・塗装を希望するお客さまが多い時期なので、希望のスケジュールで工事ができないことがある。

・春特有の長雨の影響や突発的な天候の崩れで工期がずれることがある。

【夏 6~8月あたり】

メリット

・気温が高く、日照時間が長い。塗料の乾きがよく、作業効率もよい。

デメリット

・工期が台風や夕立の影響を受ける可能性がある。

・室外機を外したりシートで覆ったりしないといけない日があり、クーラーが使えないことがある。(外出するなどして対応することをおすすめします!)

・暑いと塗料の臭いを感じやすいことがある。

・特に屋根塗装では、表面温度が上がり過ぎてしまい作業ができず、早朝や夕暮れ時などに作業をずらすことがある。

【秋 9~11月あたり】

メリット

・気候が安定していて、乾燥している季節なので、塗料が乾きやすい。

デメリット

・春同様、塗装を希望するお客さまが多い時期なので、希望のスケジュールで工事ができないことがある。

・台風が接近しやすい地域は工期に影響が出ることがある。

【冬 12~2月あたり】

メリット

・雨が少なく、空気が乾燥しているため、塗料が乾きやすい。

・日中、窓を開けられなくても過ごしやすい。

・年明けは春、秋に比べると工事スケジュールが取りやすい。

デメリット

・12月は年内駆け込み工事が多く、工事スケジュールが取りにくいことも。

・日照時間が短いため、作業時間も短く、工期が延びることがある。

・積雪すると工期に影響が出る。


台風時は工事ストップ

雨以外にも工事ができない日があります。それは「台風」の日です。

多少の風では、足場はビクともしません。ですが、台風が猛威を振るえば、塗料を使った作業はできませんし、足場は倒壊危機!お客さまの家を損傷してしまうリスクがありますし、職人がケガを負いかねません。台風は地域や年によって上陸に差があるので、影響がないこともありますが、もしもの時は工事に慎重にならざるを得ません。

 基本的には塗装は季節や天気に関係なくできることがお分かりいただけましたか?必要になったタイミングでぜひ行動してくださいね。また、「季節や天気を関係なく」するにはよい業者選びも必要だと私は思います!私たちSHINSEIもオールシーズン選んでいただける業者であり続けるため、努めていきます!