外壁は「新築から10年経ったら塗り替えましょう」「メーカーの定める塗膜の寿命に合わせて塗り替えましょう」と言われています。ですが、目に見える劣化がないと「必要ない」「大きな費用をかけてまで…」「数年後に考えればいい」と思ってしまいますよね。
今回は、「どうして外壁の塗り替えが必要なのか」をじっくりお伝えしようと思います。
定期的な外壁塗装=人間ドック
人間ドックを受ける機会はありますか?私たちSHISEIの従業員は、定期的に人間ドックを受けています!
人間ドックは積極的な検査が受けられるので、自覚症状は出ていない初期の病気を発見したり、気付かないうちに病気が進行してしまうのを防いだりすることができます。将来の病気のリスクを減らすこともできるので、入院や手術の大きな費用がかかってしまうことも防げます。健康だと思っていても、費用をかけて人間ドックを受けるのは、今も将来も健康で楽しい毎日を送るために大切な行動といえると思います。
定期的な外壁塗装には、人間ドックに通じるメリットがあります。
塗膜には、経年劣化、紫外線や地震の揺れの影響などが積み重なっていきます。ちょっと見ただけでは気づけなくとも、塗膜やつなぎ目のひび割れ、剥がれなどが起きて、塗膜の機能性は落ちていきます。でも、このタイミングでしっかりと塗り替えをすれば、早期の対策ができます。雨漏りやリフォームといった重いトラブルを起こさずに済むので、大きな出費が必要になることもありません。塗り替えで出来上がる“健康な塗膜”は、家の健康を守り、住まう皆さんの楽しい人生を後押ししてくれるものなのです。
「防水」機能は絶対に失ってはいけない
近年、塗料の性能は高まっていますし、メーカーが定めた寿命は延びています。ただ、塗膜が劣化して起きる影響のうち、一番こわいのは防水機能を失うこと。防水機能をしっかり維持していくために、10年を目安にまずはプロによる点検を受けることを私たちはおすすめしています。
塗膜は、建物の一番外側で建物内部への雨水などの水分の侵入を防ぐという非常に重要な役割を担っています。しかし年月とともに防水機能が落ち、ひとたび侵入を許してしまうと、あっという間に問題は広がっていきます。コンクリートの強さは弱くなり、木造の柱や断熱材は腐食します。
室内で雨染みを発見したり、雨漏りが起きたりしたときには、建物内部ではシロアリ被害も出ていたり、基礎は修繕しなければならない状態になっていてもおかしくありません。侵入した水分は、建物を形作っているものすべてに影響は及ぼすのです。過去には、「外壁って案外大丈夫なもんだな」と思っていた矢先、雨が続いた後に壁の一部が抜け落ちた……というお客さまもいらっしゃいました。防水機能を保つことは、家の寿命を延ばすことに直結します。
中には「外壁の見た目が悪くなっているけれど、新築じゃないし当然。節約のために塗装はしない」と考える方もいらっしゃるでしょう。塗り替えをすると新築のような美観を取り戻すことができますが、これは“おまけ”のようなものです。ぜひ、「塗り替えの意味は防水機能の維持にある」、「防水し直さないと防水機能が弱まったままになり、大きな出費につながりかねない」、「塗装しないことは決して節約にはならない」という捉え方をしていただきたいです。
業者の見極めを
依頼する業者選びは大切です。ただ塗り直すのではなく、「建物の材質や劣化状況をきちんと把握する」「劣化が強い箇所があれば、その理由を探る」などができる能力が求められます。正しい塗り替えで家の寿命を延ばしましょう!