雨漏り調査について

2023/11/23

雨の日が多いと目立つ家の不具合雨漏りについてです。

雨漏りを発見しても、今はまだそこまで困っていないから『今すぐ直さなくても』『梅雨までになんとかすれば』と、放置してしまう方も少なくありません。風邪もひき始めが肝心なように、雨漏りも対処が遅れれば遅れただけ進行し家の致命傷になることがあり、早めの対処が必要です。

今回は雨漏りが発生した際の雨漏り調査についてご紹介します。

雨漏りしたらどうしたらいいの?

発生したら早めに対処したい雨漏りですが、実は雨漏りを見つけるのはかなり難しいです。調査方法は主に以下の2つです

◆目視調査<費用:無料~3万円>

明らかな割れなどは発見できるが、そうではない場合、特定は難しい。原因の特定率は10%ほど。

◆散水調査<費用:3~8万>

建物全体に水をかけ、雨漏りがないかの確認をする。2~3人半日ほどかかる。原因の特定率は60~70%ほど。

※弊社の散水調査では、赤外線サーモグラフィーも同時に用いて調査を行います。

上記の調査でも原因の特定が難しい場合、外壁には雨水の侵入口がないという結論に至り、屋上やベランダ、バルコニーなどに原因があると推測します。

◇漏水ではないか(水道料金の値上がりなど確認するとわかります。)

◇部屋を閉め切ることが多く結露が発生していないか

◇ベランダの防水層などに劣化がないかを確認

◇排水溝などにつまりがないか


どうなったら調査をお願いするべきなの?

調査を依頼するのは、実際に雨漏りが発生する前が理想的です。メンテナンス周期は、外壁の塗装工事と同じ10年に1度程度が理想です。

雨漏りは放置していると、症状がどんどん悪化していきます。その被害は大きく一次と二次に分けられます。

【一次被害】

雨水が屋根や外壁から侵入し、建材を伝って室内に。建材の劣化も少しずつ起きるので、雨漏りの発生には気づけないこともある。

【二次被害】

①木材部分が腐っていく

②金属部分が錆びて、もろくなる

③湿気によってカビやシロアリが発生する

④漏電による火災が発生する

2次被害ともなると、外壁のひび割れが広がったり、室内では壁紙や天井にシミができたりと、目に見える変化が出ます。
こういった変化が表れている際は、①家の壁や天井の内側では木材部分が腐食し、②金属部分は錆びてもろくなっていることが考えられます。ここまでなってしまえば、家の耐久性が下がり、残念ながら〘安全に住める家〙とは言い難くなってしまいます。

雨漏りによって家の内部(見えない部分)はジメジメした環境になるため、③シロアリの住処になりやすく、住み着いてしまえば、建材へのダメージは避けられず、知らぬ間に劣化が進みます。さらに室内では、カビやダニが繁殖しやすくなり、くしゃみや鼻水が増える、アレルギーが起きるといった健康被害がでることもあります。

漏電が原因で火災を起こすこともあります。

壁の内側には電気配線がたくさん通っていて、電気が漏れないように「絶縁体」で処理がされていますが、水分が絶縁素材の隙間や劣化した箇所から入り込むと④漏電が起こることがあります。漏電が起これば、電気配線の金属の建材は電気によって発熱、近くのホコリなどで発火すると、火災が起きてしまうのです。
雨漏りによる漏電は壁の内側で進むため、気づいた時には火災……なんていう怖いことが起こりかねないのです。

【雨漏りが発生した場合の対処法】

◆屋根材の割れによる雨漏り・・・コーキングや屋根材の交換・葺き替え

◆外壁の目地からの雨漏り ・・・コーキング打ち替えなど。

◆外壁材の割れによる雨漏り・・・外壁材の張替えや塗装。

◆ベランダの防水切れ   ・・・防水工事

雨漏りの発生は、定期点検などを行うことである程度防ぐこともできます。まずは信頼できる業者へ定期点検の依頼をしましょう。