注目の防水メーカー・シーリングメーカーのご紹介 

2023/6/29

建物全体を長持ちさせ、快適な暮らしを守るために忘れてはいけないのが、屋上やバルコニーの防水工事です。

工法は数種類ありますが、お家の防水に適しているのは「ウレタン防水」だと考えます。

今回は、信頼のおける防水メーカー、2社をご紹介します。


◆AGCサラセーヌ

「AGC」と聞いて、「なんだし、なんだし、AGC……」のCMを思い出した方がいらっしゃると思います。ガラスメーカーであるAGCの技術力を活かし、AGCポリマー建材株式会社が開発した建築防水のブランドが「AGCサラセーヌ」です。

このメーカーは「建物防水は材料・工法・施工技術が三位一体となって完成する」という考え方を持ちます。そのため、伸長性と耐久性に優れたウレタンゴムを活かし、雨水や生活用水から確実に建物を守る防水材料を開発するだけでなく、環境に優しく安全・安心な工法を生み出したり、施工で建物のデザイン性を向上さたりすることにも取り組んでいます。

屋上やベランダ、バルコニー、廊下、階段などはもちろん、テニスコートやプールサイドでも使用されているそうです。


◆ダイフレックス

ウレタン防水材を中心に有機系から無機質系塗料まで幅広く開発しているメーカーです。

「省エネ」「環境改善」「維持・保全」「安全・快適」を建物にプラスすることを目標にしているため、施工性を高めたり、現場での品質を確保したりするため、工法や施工機械の開発にも積極的に取り組んでいます。一般的な防水材は主剤と硬化剤の液状材料を現場であわせてつくる2液タイプですが、同社のものは1液タイプ。

主剤と硬化剤を混ぜる工程がないため、配合ミスを防いだり、現場の状況や環境の影響を受けることがありません。常に一定の塗膜品質を確保したりできます。

品質を確実に確保するには塗膜の厚みの確認も欠かせません。同社では、施工過程で塗膜厚を目で見て確認できる工法も開発しています。鉄骨造の建物や外壁タイルの補修時は、弾力性のある素材シーリングで防水をして建物内に水が入るのを防ぎます。木造の建物でも、サイディング材のパネルのつなぎ目や窓の周りにシーリング防水を施します。シーリング防水メーカーもご紹介します。


◆ハマタイト

ヨコハマタイヤで知られる横浜ゴムMBジャパン株式会社は、建築用シーリング材、自動車用接着剤などを「ハマタイト」ブランドで展開しています。さまざまな用途で使えるように、硬化が早いため工期の短縮できる、硬度が高い、油分や薬成分に強いなどそれぞれの材料に優れた性質があります。一時期、シーリング材の軟化が業界で問題となり、いろいろなメーカーが撤退しました。そうした中でもより良い材料づくりを目指したメーカーです。


◆Penguin(ペンギン)

ハミガキ、洗口剤、ハブラシなどで知られるサンスターのグルーブ会社、サンスター技研によるブランドです。戸建に施工した場合20年相当の
耐候性がある、シーリング材の課題であった表面への粉塵付着を抑制できるため見た目が保てる、豊富に色が揃うのでサイディングボードや外壁塗料に合わせて色を選べるなどの特徴があります。

六本木ヒルズ・テレビ朝日新放送センターや虎ノ門ヒルズ、石川県庁、高知城歴史博物館……さまざまな建物でも採用されています。


塗装の材料は身近ではないので、なかなかメーカーを知る機会はないかもしれません。今回ご紹介した通り、皆さんが知っている企業とつながっています。良さを知ってもらうと同時に関心を持ってもらえたら嬉しいです。