おすすめの塗装時期

2022/12/23

せっかく外壁の塗り替えをするなら、より良い仕上がりにしたいと思うはず。
そのため、塗り替えに適した季節がいつなのか気になりますよね。そこで、塗装のおすすめの時期についてご説明します。

季節より「気候条件」が重要

はじめに結論をお伝えします。実は、塗り替えができない季節はなく、春夏秋冬、いつでも塗り替えは可能です。ただし、ほとんどの塗料メーカーが「湿度85%以上、気温5℃以下」の気候条件下では塗り替えはできないとしています。つまり、季節がいつかより「湿度85%以上、気温5℃以下」でないことが重要なのです。

この条件下の問題は、乾燥がうまく進まないことです。
すると、下地が水分を吸って塗膜の膨れが起きやすくなる、下地と塗料の密着度が下がる、さらにはツヤ引けと言って、乾燥の途中で塗膜が白くぼやけてきてツヤがでなくなったり、まだらのような色分かれが起きたりすることがありえます。見た目が良くなくなるのはもちろん、本来の耐久性や防水性も発揮されません。


知っておきたい季節ごとの注意点

気候条件を満たせば、どの季節でも塗り替えはできます。
しかし安心して塗り替え工事をするためには注意すべきポイントや季節ごとのメリット・デメリットは知っておきたいものです。その日に塗装をするかどうか、どんな工程を行うかを決めるのは塗装業者ではありますが、工事の不安をなくすために理解しておくことをおすすめします。

【春・秋】

・「湿度85%以上、気温5℃以下」の気候条件になりにくいため、塗料が乾燥しやすく、塗装に適した時期と言える
・雨が少なく、湿度も気温も大きく変動しないことも塗装工事と相性がいい
・塗装によい時期だと広く知られているので、業者に依頼が集中しやすい。そのため予約が取りづらいことがある
・花粉や砂埃、黄砂が多く飛ぶ環境で、その影響が気になる場合、飛散防止用のメッシュシートを設置してもらうか、少し時期をずらした方がよい

【梅雨】

・雨が降るとできない作業があるため、天気予報を確認し、工期をずらさないとならないことがある。当初の工期通りに工事が進まないことが多い
・工期通りに進まなくても問題ないと考えるのであれば、梅雨時期の工事は可能。
・常に天気をチェックし、雨を避けて工事を進めるのは外壁塗装の基本。そのため他の季節と工事の進め方に違いはないと考えられる

【夏】

・春、夏と同様に塗装工事によい時期
・工事期間中、建物の窓を開けられない、臭いを強く感じやすいといったデメリットがあるため、施主は家で過ごしづらい
・特に暑くなるお昼過ぎは、職人の健康を守るためにも作業を中断せざるを得ない。
その分、朝早くからの作業、夕方以降の作業が増えることがある
・急な雷雨で作業を中断しないとならない時がある

【冬】

・「湿度85%以上、気温5℃以下」の気候条件を避けるため、1日の工事時間が短くなることがある。その分、工期は長くなりがち
・気温は上がらないものの、空気は乾燥しているので、塗料の定着はよい

自治体の補助金・助成金を活用できる

環境にやさしい住宅を増やす、地域の工事業者の振興などを目的に、外壁や屋根の塗装を補助金・助成金の対象にしている自治体があります。
補助金・助成金の受付開始は、新年度に合わせて4月からはじまり、先着順で決定することがほとんどのようです。予算がなくなると受付は終了するため、3月あたりから積極的に情報収集をし、塗装工事ができるように調整しておくことも「塗装によい時期」と言えます。地域によって異なりますが、10~25万円程度支給されるため、関心がある方は自治体のHP等をチェックしてみてください。

塗装工事は一般的に、2週間程度の時間を必要とします。ご家庭の生活スタイルや行事などを考慮し、塗装のベストシーズンを見つけてください。