***金属屋根の種類***

2022/11/26

金属屋根の種類

外壁塗装と並んでご相談が多いのが、「屋根塗装」です。

普段、屋根の自分の目で見ることはなかなかないので、

「そもそも必要なの?」と思っている方もいらっしゃるでしょう。

そこで、塗装が重要な役割を持つ「金属屋根」についてお話ししたいと思います。

金属屋根とは?

その名の通り、アルミニウムやスチール、亜鉛合金など金属でできた屋根を言います。

金属なので、加工性が良いため屋根の形状に合わせて使用できる、複雑な形の屋根でも合わせられる、

瓦系の屋根に比べて軽いので建物が地震に強くなる、といった特長があります。

さらに、耐久性があって美観を保ちやすいというメリットもあるので、多くの家で使われています。

一方で、金属であるがゆえ、錆びの発生は避けられません。

屋根にあたった雨音が室内に聞こえやすい、

夏季には表面温度が上がる、などもデメリットがあります。

金属屋根のこうしたデメリットをカバーするため、塗装が重要なのです。

どんな種類があるの?

では、塗装を必要とする金属屋根についてご説明しましょう。

<1>トタン屋根

薄い鉄板や銅板の表面を亜鉛で覆った屋根材のことです。

比較的古い家の屋根に多い種類です。継目が少ないため、雨漏りに強い屋根です。

しかし、経年により、サビや塗膜のはがれは多く発生します。

そこから腐食してしまうと雨漏りの原因になってしまいます。

また、軒先から雨水が回り込みやすい傾向があり、下地の木材が腐食してしまうことがあります。

*塗装サイン*

・チョーキング(塗膜が白い粉を吹いている状態)

・変色

・色褪せ

放置するとトタン自体がダメージを受け、

大掛かりな修繕が必要となる可能性が高くなるため、早期の塗り替えをおすすめします。

サビができはじめると、一気に広がるのもトタン屋根の特徴なので、定期的な点検も大切です。

【施工前】 錆が目立ちます

【施工後】 塗装をしてとても綺麗になりました

<2>ガルバリウム屋根

ガルバリウム屋根という言葉を聞いたことのある方は多いと思いますが、

正確には屋根材ではなく製品名のようなものです。

とても軽量で耐震対策にもなるため、葺き替え時など最近需要が高まりつつあります。

銅板をアルミニウムや亜鉛で覆った屋根で、メーカーや商品によって性能は多少異なります。

他の屋根材に比べると、サビにくさ、長寿命といった点で総合力が高いことが特長です。

メンテナンスフリーと謳っている製品も多くあります。

デメリットは、非常に薄いため、衝撃に弱く凹みやすいことに加え、

断熱性が低い(断熱対策が必要)、遮音性が低いことが挙げられます。

*塗装サイン*

製品によって違いはありますが、基本的には塗装が必要ないと言われています。

・色あせ

・サビ

サビにくいものの、全くサビないわけではありません。

衝撃に弱いため、傷付いたところからサビが起きることがあります。

ガルバニウム屋根の塗装は、他の屋根材に比べるとプロでも塗装が難しいです。

知識や経験がない業者へ依頼してしまうとよい結果にならないこともあるため、

依頼時が「ガルバニウム屋根の施工の経験があるかどうか」尋ねてみるといいでしょう。

【施工前】 色褪せや表面の剥がれが目立ちます

【施工後】 

ガルバリウム屋根材はもともと色がついているものが多いので

デザイン性もあってとてもお洒落な仕上がりになります。

<3>ステンレス屋根

鉄が主成分でクロムやニッケルを含んだ合金の屋根材です。

ステンレス:Stainlessには、サビないと言う意味があります。

サビない・サビにくいことが大きなメリットです。

耐久性や強度にも優れています。デメリットといえば、価格が高額なことでしょう。

*塗装サイン*

・10年~15年を目安に塗装を

ステンレス自体はサビにくいですが、塗ってある塗料はやはり劣化しますし、

ステンレスの強みを活かすためにも塗装が必要です。