***屋根リフォーム③*** ~屋根の塗り替えか?葺き替えか?~

2022/9/30

屋根の葺き替えとカバー工法について分かったところで、
どのように工事を行っていくのか、施工の流れを紹介していきたいと思います。

~葺き替え工事の流れ~

施工前の屋根です。

屋根材が腐食してしまい、表面が剥がれてしまっています。まず初めに、既存の屋根材を撤去していきます。
下地の痛みや腐食の状況を確認し、必要であれば下地の修繕も行います。

結露の防止や雨漏りを防ぐための防水シート張り付けていきます。
その上から屋根材を施工していきます。
今回は金属の屋根材(ガルバリウム鋼板)を使用しています。

施工後です。キレイな屋根に生まれ変わりました!

~カバー工法の流れ~

施工前の屋根です。汚れが目立ちます。

既存の屋根を剥がさずに、今ある屋根の上に
結露の防止や雨漏りを防ぐ為の防水シートを張っていきます。

防水シートの上から、新しい屋根材を施工すれば完成です。
カバー工法は古い屋根材の撤去作業などがないため、
葺き替えに比べて費用は安く、工期も短く済ませることができます。

屋根のリフォーム迷ったら…

築年数が浅い場合は「塗り替え」でも

新築後10年前後であれば、屋根表面の塗料が変色したり少々剥げたりしていても、
下地までは傷んでいないケースもあります。
下地に少々の腐食があっても、この時期であれば、補修をして塗料を塗り替えるだけで対応できます。

築年数が長い場合は「葺き替え」か「カバー工法」


ただし、屋根材の種類や住宅の置かれた環境によっては、
補修より屋根自体を新しくした方がいいという場合もあります。
また、築年数が20~30年と長い場合は、塗り替えでは間に合わない場合が多く、
思い切って葺き替えを検討してみるべきかもしれません。

屋根のリフォームですが、塗り替えにするべきか、葺き替えにするべきかなどの判断を
一般の方が決めるのはやはり難しいと思います。
上記のように築年数を基準に決める方法もありますが、
やはり屋根というのはその土地の気候などによって傷み具合なども様々です。
屋根のリフォームを検討した際には、まず専門の業者を呼んで相談してみましょう。
この時にひとつの業者だけでなく、いくつかの業者に相談することをオススメします。
業者によって意見も様々ですので「補修と塗装だけで済む」というところもあれば
「葺き替えをした方がよい」というところもあり、
どちらを信用したらいいのか分からなくなってしまうこともあるかもしれません。
家にとって一番よいのは、下地から丸ごと新しいものに変える葺き替えであることは間違いありません。
ですが、予算などの都合もありますので、今の家の状態とお客様の希望、それらをうまく配慮した提案をしてくれる
信頼の出来る業者さんにお願いするのがよいでしょう。

葺き替えとカバー工法について説明してきましたが、どちらの工法を選ぶにしても、
メリットだけでなく、デメリットの方にもしっかりと目を向けるようにしましょう。

適切なタイミングで塗り替えや補修のメンテナンスをしていれば、
大がかりな工事の回数は少なくて済むはずです。
屋根に限らずですが、家屋の寿命を延ばすためには、普段から家の状態をよく観察して、
こまめにメンテナンスをすること=愛情をかけることだと思います。